「安心・安全な出産を世界の全てのお母さんへ提供する」という理念を掲げ
発展途上国・新興国を中心として海外でも活動の幅を広げています。
日本の周産期医療は世界一優れています。周産期医療の指標を表す数値である妊産婦死亡率、周産期死亡率とも日本は世界一の低さを誇っています。それは高度周産期医療の発達ももちろんですが、母子健康手帳を含めた妊婦健診体制と分娩監視装置(CTG)の普及率がその基礎を支えています。この基本的な周産期医療を世界に広げることがメロディ・インターナショナルのミッションです。
CTG普及率が低く専門医が不足している発展途上国や新興国では、この妊産婦死亡率、周産期死亡率が非常に高く、医療体制の強化が課題となっています。周産期遠隔医療プラットフォーム”Melody i”と遠隔医療対応のプチモバイルCTGがその一助となること願い、さらなる開発を進めています。
また、メロディ・インターナショナルは、SDGs(「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標)3.1&3.2に共感し世界での実現を目指しています。
チェンマイ(タイ)での事例
JICA草の根技術協力事業
タイにおける妊産婦管理及び糖尿病のためのICT遠隔医療支援プロジェクト
香川大学では、学術における国際交流が活発に行われています。そのうちの一つタイのチェンマイ大学とは設立当初から、香川県、香川大学、e-HCIKとともに協力関係を築き、JICA草の根事業を進めて参りました。この関係性は、私たちの製品開発の大きな原動力ともなっています。今後はチェンマイ県の保健省も加わり、妊産婦の健康管理プログラムをチェンマイ地域全体に拡張していきます。前年、チェンマイ大学産婦人科のスパトラ先生は、本プロジェクトを推進したとして、タイ首相府、首相直属の行政公務員委員会事務局より「Best Public Service Award 2017」を受賞しました。今後、拡張したJICA草の根プロジェクトとして、チェンマイ地区すべての公共病院に、遠隔妊婦健診システムが行き渡るようにしていく予定です。
今後の展開もブログで見てくださいね。
南アフリカでの事例
飛び出せJAPAN
南アフリカにおける妊産婦遠隔医療プラットフォームの開発
南アフリカは、BRICSの一角としてめまぐるしい発展を遂げていますが、広大な国土から都市部と農村部の開発格差、医療格差が大きくなっています。私たちは「飛び出せJapan!(経済産業省)」のプロジェクトにて、南アフリカの母子死亡率低減のための調査事業と実証事業を行いました。トータル2,000kmの工程で12の公立病院、私立病院をまわり、遠隔胎児モニタリングのテストを実施しました。十分な人員も満足な設備もないルーラルエリアの1次医療施設と、少ない産科医で年間1万以上の出産を扱う大病院が、その数百キロの距離と情報共有の不足により、上手く連携出来ておらず、母子の死亡率を押し上げている現状がありました。
私どものシステムは、南アフリカのみならず、アフリカ大陸全土で高い需要があることも確認できました。