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ブータン王国にて、iCTG27ユニットの引渡式が執り行われました


ブータン王国にて、メロディのモバイル「分娩監視装置iCTG」27ユニットの引渡式が執り行われました。
プレスリリースを発信いたしました!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000034.000038603.html

2023年8月13日(日)、ブータンに新しく建設されたブータン王妃の名を冠したギャルチェン・ジェツン・ペマ・ワンチュク母子病院(Gyaltsuen Jetsun Pema Wangchuck Mother and Child Hospital)にて、JICA(独立行政法人国際協力機構)からブータン保健省へ、メロディが製造・販売するモバイル「分娩監視装置iCTG」27ユニットの引渡式が執り行われ、メロディよりCEOの尾形優子、CIOの二ノ宮敬治が出席しました。


▶引渡式の様子


引渡式では、ブータン保健省のデチェン・ワンモ保健大臣より、国を挙げた母子保健への取り組みの説明がなされました。母子保健への取り組みのフェーズ2、新型コロナウイルス感染症の発生前に、奇跡的な巡り合わせでモバイル「分娩監視装置iCTG」と出会い、パンデミック禍で大変活躍しました。フェーズ3として、今回の追加導入により、ルナナ地方のような更に山岳部のお母さんのために活用したいと考えています。というスピーチがなされました。


▶ブータン保健省のデチェン・ワンモ保健大臣によるスピーチの様子


◪ブータンへのモバイル「分娩監視装置iCTG」導入の経緯
モバイル「分娩監視装置iCTG」は2021年6月にUNDP(国連開発計画:United Nations Development Programme)により46ユニット、JICAより9ユニットの合計55ユニットが導入され、ブータンの46の病院で活用が始まっています。前回の導入の際は、新型コロナウイルス感染症の影響でオンラインで引渡式が執り行われました。(2021年の引渡式のプレスリリース

フェーズ3として、JICA技術協力プロジェクト「遠隔医療の体制構築を通じた母子保健強化プロジェクト」により、ブータンへのモバイル「分娩監視装置装置iCTG」の更なる導入が決定し、2023年3月に現地ブータンでキックオフミーティングが開かれ、プロジェクトが開始されました。特に、農村部や山岳部にある産婦人科医がいない地方の一次医療施設にモバイル「分娩監視装置iCTG」が行き届くことにより、リファラル病院に計測データを送信し、遠隔で母子の健康状態を確認することができます。今後はモバイル「分娩監視装置iCTG」の活用に係る人材育成のための教育研修などを予定しています。本プロジェクトにより、ブータンのすべての妊婦さんに適切な母子保健サービスが行き届き、モバイル「分娩監視装置iCTG」を活用したブータンにおける周産期医療体制の構築、保健医療体制の強化が期待されます。


▶Gyaltsuen Jetsun Pema Wangchuck Mother and Child Hospitalにて


Ministry of Health, Royal Government of Bhutan(ブータン王国、保健省)Facebookページより
本日は、母子医療の強化に向けた我が国の旅路において、また新たな重要な節目を迎えます。JICAブータンの寛大な協力のおかげで、ブータン保健省は、専門的な婦人科・産科医療を全国的に強化するためのiCTGを27台受け取りました。
これらのiCTGは最も遠隔地にまで届き、25台がプライマリーヘルスセンターに、2台がKGUMSB(ブータン王立医科大学)の看護・公衆衛生学部に配布されます。このiCTGのシステムは、メロディ・インターナショナル社が開発した画期的な遠隔医療機器であり、胎児異常の診断、子宮収縮のモニタリング、ハイリスク妊娠の特定、タイムリーな管理をサポートします。
デチェン・ワンモ閣下は感謝の意を表し、このイニシアチブがいかに妊娠に関連する不利な結果を減らし、最も困難な地域であっても、質の高い医療を家庭のすぐそばで提供できると強調しました。
JICAブータン、メロディ・インターナショナル、そしてこの素晴らしいプロジェクトに携わったすべての方々に感謝します。私たちは共に、ブータンをより健康で幸せな国にしていきます!
{日本語訳:メロディ}
ブータン国営放送BBSのFacebookページの記事

メロディは、ブータン保健省及びJICAブータンと協同し、ブータン全土における母子保健の向上に取り組んでいきます。