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JST~科学技術振興機構「STI for SDGs」アワード受賞のお知らせ


『JST(科学技術振興機構)「STI for SDGs」アワード』受賞。メロディ・インターナショナルは香川大学、NPO法人e-HCIK(イーシーク)と共同で、栄えある科学技術振興機構理事長賞を受賞致しました。

https://www.jst.go.jp/pr/info/info1461/index.html

科学技術振興機構理事長賞は、特に科学技術の点で秀でた取組を選定する賞で、最優秀賞2件の内のひとつとなります。
科学技術でSDGsの精神を体現するプロジェクトとして評価頂き、大変光栄です。
また、香川大学発ベンチャーとして、アカデミアと共同して取り組んできたプロジェクトが受賞に至ったことは、これまでの取り組みへの自信に繋がると共に、未来に向けた大学との共同プロジェクトにますます拍車を掛けていきたいと、思いを新たに致しました。
申請のリーダシップを取っていただいた、香川大学の徳田副学長、そしてNPOの立場からも協力にサポートいただいた、香川大学瀬戸内圏研究センターの原特任教授、本当におめでとうございます。

【公式発表】
1.「STIforSDGs」アワードとは「STIforSDGs」アワードは、科学技術イノベーションを用いて社会課題を解決する地域における優れた取り組みを表彰することで、当該取り組みのさらなる発展や同様の社会課題を抱える地域への水平展開を促し、もって持続可能な開発目標(SustainableDevelopmentGoals:SDGs)の達成に貢献することを目的とした制度です。STIで地域課題を解決する取り組みを表彰、発信、共有することで同様の社会課題を抱える地域への水平展開を促し、他地域における社会課題の解決、SDGsの達成への貢献を目指します。

2.表彰対象科学技術イノベーション(科学技術の知識に基づいて新しい社会的・経済的価値を創造すること)を用いて地域における社会課題の解決やSDGsの達成を目指し、具体的な活動を実施している国内の優れた取り組みを表彰します。

■科学技術振興機構理事長賞
▶団体名:
香川大学、メロディ・インターナショナル株式会社、NPO法人e-HCIK(イーシーク)

▶取り組み名:
超小型モバイル胎児モニターを用いて安心・安全な妊娠・分娩を実現する

▶取り組み概要:
世界には産科医や助産師がいる施設で安心・安全に出産ができる環境が得られない地域が非常に多くある。また、日本を含む先進諸国でも産科医の減少や都市部への偏在により同様の地域が増え、「医療格差」が発生している。さらに、新型コロナウイルスの感染が懸念される現状では、健診に行くことがためらわれる状況がある。
本取り組みでは、超小型軽量化および無線化され、内蔵する充電可能なバッテリーで可動するモバイル胎児モニターを開発した。同モニターにより自宅や産科医のいない場所でも妊婦自身が胎児の心拍数を計測し、同データを基に医師が病院で診断を行うオンライン診断システムを可能にした。本モニターは救急搬送時や災害時にも活用可能である。
また、産科医にとってもスマートフォンやタブレットを通じてクラウド上に保存されるデータにアクセスすることが可能となり、機動性の向上やデータの容易な共有を実現した。
今後は、国内の離島やへき地など産科医が不足している地域や救急車両への導入を拡大する他、発展途上国を含む海外での導入、展開の拡大を目指している。

▶受賞理由:
本取り組みは、小型軽量化したモバイル胎児モニターを用いてオンライン診療システムを構築した点が、STIの活用や革新性において高く評価された。また、SDGs目標3の達成にとどまらず、国内の産科医不足の地域や海外にも本システムを展開、導入することにより医療格差の解消に貢献しようとする点が「誰一人取り残さない」というSDGsの精神に沿う取り組みであるとして、選考委員会において科学技術振興機構理事長賞にふさわしいと判断された。

https://www.jst.go.jp/pr/info/info1461/pdf/info1461.pdf